小林科学技術相 国内の原発 安全性確保に向け不断に検討進める

ロシア軍によってウクライナにある原子力発電所などが攻撃を受けたことに関連し、小林科学技術担当大臣は国内の原子力発電所の安全性の確保に向け、不断に検討を進めていく考えを示しました。

ウクライナ情勢をめぐっては、今月、ヨーロッパ最大規模のザポリージャ原子力発電所がロシア軍による攻撃を受けたほか、第2の都市ハリコフにある核物質を扱う施設が砲撃を受けるなど、緊迫の度合いが増しています。

これに関連し、小林科学技術担当大臣は8日の閣議のあとの記者会見で「決して許されない暴挙だと受け止めている。特に、福島第一原発の事故を経験したわが国として、これは強く非難する」と述べました。

そのうえで、今回のような武力攻撃を踏まえた原子力発電所の安全性の在り方について「政府全体として不断に、今回のような事案も含めさまざまなことが起こりうるという前提のもとに検討していく必要があると考えている」と述べました。