後方支援病院へコロナ患者転院進まず 医療関係者の勉強会 千葉

新型コロナウイルスの病床のひっ迫を防ぐための「後方支援病院」で、患者の受け入れを進めようと、千葉県柏市の医師会は医療関係者の感染への不安を解消するための勉強会を開きました。

千葉県では新型コロナの症状が回復した患者を円滑に転院させることで、病床のひっ迫を防ごうと「後方支援病院」の確保が進められています。

しかし、柏市医師会によりますと「後方支援病院」で働く医療関係者から、感染への不安を感じる声が聞かれることなどから、患者の受け入れがほとんど進んでいないということです。

このため、柏市の医師会が「後方支援病院」の院長や、医療関係者を集めた勉強会を7日夜、市内で開きました。

この中で呼吸器が専門の伊藤昌之医師が「軽症から中等症の患者は発症から10日たてば感染リスクはほとんどなくなる。患者に個室は必要なく、医療従事者は防護服なしで、通常対応してもいいのではないか」と説明しました。

柏市医師会の松倉聡副会長は「療養が終わった患者は後方支援病院で受け入れていただき、新たな患者を受け入れられる体制を確保していきたい」と話していました。