台湾 ウクライナ支援の寄付金 1週間足らずで約12億円集まる

台湾当局は蔡英文総統が率先してウクライナ支援の寄付を呼びかけていて、1週間足らずでおよそ12億円が集まったと発表しました。

台湾の蔡英文総統は今月2日、副総統や首相にあたる行政院長とともに、それぞれ1か月分の所得をウクライナ支援のために寄付すると表明し、一般の人たちにも広く寄付を呼びかけています。

外交部は同じ日から専用の口座で寄付の受け付けを始め、7日までの6日間で3億台湾元、およそ12億円が集まったと発表しました。

寄付は来月1日まで受け付けますが、迅速に支援を行うため、ウクライナから避難した人を最も多く受け入れているポーランドにまず1億台湾元を送ることを決め、今後、スロバキアなどにも送るとしています。

台湾当局は中国の軍事的な脅威に直面していることから「ウクライナの状況はひと事ではない」として、寄付金とは別に先週、27トンの人道支援物資をポーランドに送っています。

一方、寄付について発表した記者会見で呉※ショウ燮外交部長は「ロシアの侵略に対する西側諸国の対応が弱かったり、一貫していなかったりすれば、中国の指導者はプラスに受け取るだろう」と述べて中国に対する警戒感を示し、全世界の民主国家が権威主義国の脅威に一致して対抗すべきだと呼びかけました。

※ショウは「かねへん」に「りっとう」