円相場 対ユーロ2円以上値上がり 欧州経済の先行き懸念で

週明けの7日の東京外国為替市場は、原油の供給不足への警戒感から、ロシアに原油を依存するヨーロッパ経済の先行き懸念で、ユーロを売る動きが広がり、円相場はユーロに対して2円以上、値上がりしました。

午後5時時点の円相場は、ドルに対しては、先週末と比べて44銭円高ドル安の1ドル=115円1銭から3銭でした。

一方、ユーロに対しては、先週末と比べて2円12銭円高ユーロ安の1ユーロ=125円2銭から6銭でした。

一時は、1ユーロ=124円台前半まで値上がりし、おととし11月下旬以来、およそ1年3か月ぶりの円高ユーロ安水準となりました。

ユーロは、ドルに対しては1ユーロ=1.0870から72ドルでした。

市場関係者は「アメリカが同盟国と協調して、ロシアからの原油の輸入禁止を検討していると明らかにしたことで、投資家の間に原油の供給不足への警戒感が強まった。このため、原油などエネルギーの面でロシアへの依存度が高く、地理的にもロシアに近いヨーロッパ経済の先行きへの懸念から、リスクを避けようとユーロを売って、比較的安全な資産とされる円を買う動きが強まっている」と話しています。