首相 ウクライナ情勢 “ロシアと中国の動向注視” 参院予算委

国会では7日、参議院予算委員会で集中審議が行われています。
ウクライナ情勢に関連して、岸田総理大臣はロシアと中国が軍事協力を含め緊密な関係を維持しているとして、両国の動向を関心を持って注視し、アメリカをはじめ関係国と連携して対応していく考えを示しました。

午前中は、自民党と立憲民主党が質問を行いました。

自民 阿達氏「中国とロシアの緊密化にどう対応」

自民党の阿達雅志氏は、「ロシア制裁の国際連携は中国が鍵だ。中国はロシアから大量の天然ガスの追加購入を決め、国連総会の非難決議も棄権し、経済制裁にも反対している。中国をロシアとの大連合に向かわせるべきではない。中ロの緊密化にどう対応するのか」と質問しました。

岸田総理大臣は「近年両国は緊密な関係を維持し日本周辺での一連の動きなど軍事協力も緊密化している。両国の対外政策を含む動向には引き続き関心を持って注視し、アメリカをはじめとする関係国と連携しながら適切に対応していきたい」と述べました。

そして、制裁措置に伴う日本国内への影響について「さまざまな影響が及ぶことは避けられないが、ウクライナ国民への連帯を示すべく行動することの重要性について国民の理解をたまわりたい。影響をできる限り抑えるよう全力で取り組む」と述べました。

立民 水岡参院議員会長「ウクライナへの支援どう拡大」

立憲民主党の水岡参議院議員会長は「ウクライナから国外に避難している人が150万人を超えている一方で、国内にまだ96%もの国民が残っていて、今も水や食料、医薬品が欠乏し、命に関わる状態にある」と述べ、支援をどう拡大させていくのか問いました。

岸田総理大臣は、「第三国に出国したウクライナの人たちの受け入れを考えたい。まずは親族や知人が日本にいる人の受け入れが考えられるが、それにとどまらず、人道的見地から受け入れを求める人も対応を考えていきたい。状況の変化に応じて、特に人道的見地からできることは何なのか、検討を続けたい」と述べました。

岸田首相「ウクライナに一日も早く必要な物資届けたい」

また、自衛隊が保有する防弾チョッキやヘルメットなどをウクライナに提供する方針を決めたことについて、「国際社会は、ウクライナ支援のために結束し前例のない対応を行っており、わが国も強い連帯の意を示すために調整を行っている。一日も早く必要な物資を届けたい」と述べました。

さらに岸田総理大臣は、ロシアによるウクライナの原子力発電所への攻撃について、「決して許されない暴挙で、福島第一原子力発電所事故を経験したわが国として強く非難する。現地6日にも核施設が攻撃されたとの報道もあり、強く懸念する」と述べました。

一方、岸田総理大臣は、「力による現状変更は、決してヨーロッパでの出来事、他人事ととらえてはならない。アジアを含め国際秩序が揺さぶられている事案であり、私たちの危機感を形に示すことが大変重要だ」と述べました。