東京大空襲から77年 東京 江東区で集会 ロシア軍事侵攻を批判

東京大空襲から今月10日で77年となるのを前に、被害が大きかった東京・江東区で集会が開かれ、ロシアによる軍事侵攻を批判し、戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えました。

新型コロナの影響で3年ぶりとなった集会にはおよそ150人が参加し、10歳の時に空襲に遭った関野清雪さん(87)は「空が真っ赤に燃えて、防空ごうに入っていられないほどの熱風が吹き、親と河原まで行った。土に穴を掘って空気を吸った。親子で抱き合いながら燃えている人も見た。どうすることもできなかった。あの日のことは忘れもしない」と語りました。
「東京大空襲・戦災資料センター」の吉田裕館長はウクライナ情勢に関連して、「東京大空襲で多くの一般市民や子どもが犠牲になったことを知る私たちは、ロシアの軍事行動を厳しく批判するとともに、私たちの歩みを問い直しながら、戦争の悲惨さ、平和の尊さを内外の世論に訴えかけていく必要があります」と述べました。

参加した小学6年の男子児童は「過去に日本で実際にあった、つらい空襲のことと平和の大切さを多くの人に広く伝えていきたいと思いました。ロシアとウクライナの戦争も早く終わって、平和な世界になってほしいです」と話していました。