ウクライナ侵攻 被爆者「今こそ核廃絶の思いを1つに行動を」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続き、プーチン大統領が核戦力を念頭に抑止力を特別警戒態勢に引き上げるよう命じた中、核兵器廃絶に取り組んできた人たちによるオンラインのイベントが開かれ、被爆者が「原爆の被害は壮絶なもので、今こそ核廃絶への思いを1つにして行動してほしい」と訴えました。

イベントは、東京のNGOなどが開き、被爆者や専門家らが意見を交わしました。

この中で、プーチン大統領が核戦力を念頭に抑止力を特別警戒態勢に命じたことについて、被団協=日本原水爆被害者団体協議会の田中煕巳代表委員は「核戦争にもつながりかねないと心配している。核兵器が使われた場合の想像を絶する被害を想像力を働かせて考えてもらいたい」と訴えました。

また、元広島市長の秋葉忠利さんは「ロシアを含めた核保有国のリーダーは被爆をひと事としか捉えていない。被爆の実相を伝えるとともに、広島と長崎が経験した『生き地獄』が今はSNSなどで配信され、非人道的な決断をした指導者だというらく印を押されることなど、核兵器が使われたらどうなるのか、理解させることが必要だ」と指摘しました。
こうした議論を踏まえ、7歳のとき広島で被爆した児玉三智子さんは「原爆の被害は壮絶なもので、77年たつ今も続いている。一度きりの大事な命を守るため、今こそ核廃絶への思いを1つにして一人ひとりが行動してほしい」と呼びかけていました。