NY市 7日から屋内でのマスクやワクチン接種証明の提示取りやめ

アメリカ・ニューヨーク市は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたとして、今月7日から屋内でのマスク着用の義務や、レストランや劇場などでのワクチン接種証明の提示を取りやめると発表しました。

ニューヨーク市のアダムズ市長は4日、中心部のタイムズスクエアで会見し、これまで感染対策として実施していた公共の建物の屋内や、学校でのマスク着用の義務、それにレストランや劇場などに入る際に求めていたワクチンの接種証明の提示を今月7日から取りやめると発表しました。

アダムズ市長は理由について、「ウイルスの検査の陽性率は1.8%にまで低下し、ワクチンを接種した人も640万人以上に達した。まだ困難な状況は続いているが、感染対策の規制は必要なくなったと判断した」と述べました。

一方、レストランや劇場などが独自にマスクの着用やワクチンの接種証明の提示を求めることは妨げないとしているほか、感染が拡大した際は再度、規制を導入する可能性もあるとしています。

また、バスや地下鉄などでは引き続きマスクの着用が義務化されています。

アメリカでは、一日当たりの感染者数が1週間の平均で5万人程度と、ピーク時から大幅に減少し、政府も「新型コロナウイルスとのたたかいは、新たな時を迎えた」として、日常生活を取り戻していく方針を明確にしています。