オミクロン株の「BA.2」対策 至急検討を 知事会が緊急提言

新型コロナ対策をめぐって全国知事会が会合を開き、オミクロン株の1つ「BA.2」系統のウイルスの感染拡大が懸念されるとして、分析や対策の検討を急ぐよう国に求める緊急提言をまとめました。

オンラインで開かれた全国知事会の会合では、オミクロン株の1つ「BA.2」系統のウイルスの感染拡大を懸念する発言が相次ぎ、東京都の小池知事が「ウイルスの重症化リスクに対する分析を早急に行い、対処方針などを明確にしてほしい」と述べたほか、京都府の西脇知事は「国は知見の収集に全力をあげてほしい」と述べました。

そして、知事会として、「BA.2」系統のウイルスの特徴の分析を急ぎ、感染拡大に備えた対策を検討することや、12歳未満の子どもへのワクチン接種について、効果や安全性を発信すること、それに飲食店への時短要請に伴う協力金の財源を、確実に手当てすることなどを国に求める緊急提言をまとめました。

小池都知事「BA.2」系統のリスク分析と対応策を

4日開かれた全国知事会の会合に出席した東京都の小池知事は、都内の感染状況について「新規陽性者は減少傾向だが、年度末に向けて人の動きが増えることや、『BA.2』の影響で感染の再拡大のおそれがあると指摘されている」と説明しました。

そのうえで、小池知事は感染対策に万全を期すため、国に対してワクチンや検査に必要な医薬品などを確実に供給することや、都内でも確認されている「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスについて、重症化のリスクの分析を早急に行ったうえで、対応方針を明確に示すよう求めました。
さらに「ワクチンの3回目の接種をめぐって、国の対応が二転三転した」と述べたうえで、4回目のワクチン接種が必要な場合に備えて、円滑な実施に向けた体制づくりを進めることもあわせて求めました。