小麦先物価格 約14年ぶり高値に ロシア軍の原発攻撃受け

ウクライナの原子力発電所がロシア軍の攻撃を受けたと伝えられたことで、世界有数の小麦の輸出国であるウクライナからの供給が滞ることへの懸念が高まり国際的な小麦の先物価格は一段と上昇しています。

シカゴ商品取引所ではロシアによるウクライナ侵攻を背景に世界有数の小麦の輸出国である両国からの供給が滞ることへの懸念から小麦価格の上昇傾向が続いています。

日本時間の4日にはウクライナの原子力発電所がロシア軍の攻撃を受けたと伝えられたことを受け、国際的な指標となる小麦の先物価格は一段と上昇しました。

価格は一時、下落したものの再び上昇に転じ、1ブッシェル当たり12ドル台まで上昇しました。

これは2008年3月以来、およそ14年ぶりの高値水準です。

市場関係者は「両国が停戦に至るか不透明な状態が続いている間は価格の上昇傾向が続くという見方が出ている」と話しています。

先物価格の上昇が続けば、小麦の多くを輸入に頼る日本にとって食品の価格に影響する可能性があります。