北京パラ ロシアとベラルーシ参加“半数以上が反対” IPC会長

IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は、4日開幕する北京パラリンピックにRPC=ロシアパラリンピック委員会とベラルーシの選手の出場を認めない決定をした背景として、大会に参加する国と地域の半数以上から「出場を認めるべきではない」という意見が届いていたことを明らかにしました。

IPCのパーソンズ会長は4日、オンラインでNHKの単独インタビューに応じました。

この中で、IPCが3日、北京パラリンピックにRPCとベラルーシの選手の出場を認めないと一転して決めた背景について、参加するおよそ50の国と地域の半数以上がRPCとベラルーシの参加に反対する意思を表明していたことを明かしました。

しかし、3日の理事会での議論の内容などについては「今後、法的な手続きが予想されるので、詳しく説明することができない」と話すにとどめました。

そして、4日夜の開会式を前に「選手たちの活躍によって、スポーツが人々をひとつにするということや、すべての人が社会に参加できるという強いメッセージを送りたい。競技を見れば『障害者に何ができて何ができないか』という意識が変わるだろう。今夜の開会式からはスポーツ以外のことに注目するのをやめ、競技場で選手たちがすることに注目してほしい」と話し、4年に一度の舞台に向けて鍛錬を重ねてきた選手たちのパフォーマンスに焦点を当てるよう求めました。