新型コロナ 第6波 都内の死者 60代以上が94.7%

東京都内で感染が確認され、先月までの2か月間に死亡が発表された人のうち、9割余りは60代以上で、高齢の人の割合が高くなっています。

また、6割近くが高齢者施設か医療機関で感染した人となっていて、都はこうした施設での感染を抑え込むことが重要だとしています。

都内で新型コロナの感染が確認され死亡が発表された人は、第6波の先月までの2か月間で合わせて474人でした。

年代別では、60代以上が94.7%、70代以上が88.8%を占めています。

627人の死亡が発表された第5波の去年8月と9月の2か月間は60代以上が73.8%、70代以上が58.7%で、今回の第6波では高齢の人の割合がさらに高くなっているのが特徴です。

また、先月までの2か月間では少なくとも75.1%の人に基礎疾患があったということで、高血圧や糖尿病、がん、それに心臓や腎臓の疾患などがあった人が目立っています。

一方、感染の経路別では、全体の34.2%が老人ホームなどの高齢者施設、22.6%が病院内で合わせて6割近くにのぼっています。

さらに、ワクチンの接種状況を見ると、死亡が発表された人の44.9%は2回の接種を済ませていたということです。

都は「新規陽性者は減っているが、高齢者の感染はまだ多く、特に高齢者施設や病院での感染を抑え込むことが重要だ。発症と重症化の予防効果を高めるためにもワクチンの3回目の接種を積極的に進めていきたい」としています。