ジョージアとモルドバ EU加盟を申請する文書に署名

ロシアから軍事侵攻を受けたウクライナがEU=ヨーロッパ連合への加盟を申請したのに続き、14年前にロシアから軍事侵攻された黒海沿岸のジョージアと、ウクライナと国境を接するモルドバが3日、相次いでEUへの加盟を申請する文書に署名しました。

ジョージアとモルドバは、ウクライナとともに以前からEUへの加盟を目指してきました。

ウクライナがロシアによる軍事侵攻後の先月28日、EUへの加盟を申請すると、これに続いてジョージアのガリバシビリ首相が3日、EUへの加盟を正式に申請したと発表しました。

ジョージアは14年前の2008年にロシアによる軍事侵攻を受け、その後、2024年にEUに加盟することを目指してきましたが、これを前倒しした形です。

申請を急いだ理由について、在日ジョージア大使館はNHKの取材に対し「安全保障や国際秩序の新しい現状のもと、加盟を前倒しする必要性があると判断した」とコメントしています。
また、モルドバのサンドゥ大統領も3日、EUへの加盟を申請する文書に署名したことを会見で明らかにしました。

サンドゥ大統領は2年前の就任以来、ヨーロッパ寄りの政策をとり、将来的なEU加盟を目指す姿勢を強く打ち出していました。

かつてソビエトを構成していた3つの国がロシアのウクライナへの軍事侵攻を受け、ヨーロッパ各国との関係強化を通じて支援を求める姿勢が鮮明になっています。