東日本大震災 90%近くリアス海岸沖合で遺体が発見 救命胴衣を

東日本大震災で亡くなった人のうち、海で遺体が見つかった568人について東北大学の研究グループが分析したところ、沿岸部の傾斜が急になっている「リアス海岸」の沖合で、90%近くの人が発見されていたことが分かりました。研究グループは、こうした地域では、津波で沖に流されるリスクが高いとして、救命胴衣を用意するなどの備えを呼びかけています。

東北大学災害科学国際研究所の門廻充侍助教などのグループは、東日本大震災で死亡した人のうち宮城県を中心とした9527人について、宮城県警から情報提供を受け分析を進めています。

海で遺体が見つかった568人について調べたところ、沿岸部の傾斜が急で複雑な地形が入り組む「リアス海岸」の沖合で、多くの人が見つかっていたことが分かりました。

自治体ごとにみますと、リアス海岸になっている、宮城県石巻市の沖合が203人、女川町が115人、気仙沼市が114人、南三陸町が68人で、全体の88%を占めました。

一方、沿岸部が平野の地域は、多いところで、東松島市の沖合が21人、塩釜市が10人などとなっていました。

門廻助教は、リアス海岸の地域は、陸から海に流れる「引き波」の力が強くなり、多くの人が巻き込まれたと分析したうえで、「こうした地域では津波で沖に流されるリスクが高いと考えられる。命を守るため、救命胴衣を用意するなどの防災対策が必要だ」と指摘しています。