平和の象徴「カリヨン」でウクライナ国歌演奏 市民が祈り 兵庫

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、兵庫県伊丹市で平和の象徴として市民に親しまれている「カリヨン」という楽器でウクライナの国歌が演奏され市民が祈りをささげました。

JR伊丹駅前の広場にあるカリヨンは、ピアノのように鍵盤とペダルを使って大小43個の鐘を演奏する鍵盤楽器の一種で、伊丹市は終戦の日に鐘を鳴らすなど平和の象徴として市民から親しまれています。

3日夕方、藤原保幸市長や地元の人が集まり犠牲となった人に黙とうをささげたあとカリヨン奏者の中村和代さんがウクライナの国歌を演奏しました。

ウクライナ国民への連帯の気持ちを示すため、カリヨンがウクライナの国旗をイメージして青と黄色にライトアップされ、きれいな鐘の音色があたりに響き渡ると、訪れた人たちは静かに耳を傾けていました。

70代の女性は「とてもきれいな音でした。早く平和な日が訪れてほしいと思います」と話していました。

伊丹市の藤原市長は「地理的にはウクライナと離れていますが、『ここでもウクライナの人々を思っているよ』というメッセージが少しでも届けばと思います」と話していました。