スズキ ロシア向けの乗用車やオートバイ輸出 当面停止 日産も

ロシアに対する経済制裁が強まる中、静岡県浜松市に本社をおく自動車メーカーのスズキは、ロシア向けの乗用車やオートバイの輸出を当面、停止することを明らかにしました。

自動車メーカーのスズキは、ロシアに向けてSUV=多目的スポーツ車などの乗用車やオートバイを輸出していて、昨年度は合わせておよそ8200台を販売しました。

しかし、スズキによりますと、ウクライナへ軍事侵攻したロシアに対する経済制裁が強まる中、当面、ロシアへの乗用車とオートバイの輸出を停止することを決めたということです。

スズキでは、物流や決済が混乱するおそれがあることなどを踏まえた対応だとしています。

ロシア向けの乗用車は、日本とハンガリーの工場で生産していますが、ハンガリーの工場は通常どおり稼働を続けるということです。

日本の自動車メーカーでは、トヨタ自動車が4日から当面、ロシアの工場の稼働を停止し、ホンダがロシア向けの車の輸出を停止するなど、物流などの混乱を理由に、ロシアでの事業を見合わせる動きが一段と広がっています。

日産自動車も輸出停止

日産自動車も物流の混乱などを理由にロシアへの車の輸出を停止しました。

また、現地の工場については、経済制裁などの影響で部品の調達が難しくなるおそれがあることから、今後、稼働を止める可能性があるとしています。