北京パラリンピック 4日に開幕へ 平和の尊さ問う大会に

北京パラリンピックは4日に開幕します。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、3日になってRPC=ロシアパラリンピック委員会とベラルーシの選手の出場を認めない異例の決定が下され、選手のパフォーマンスだけでなくパラリンピックの意義と平和の尊さを問う大会となります。

北京パラリンピックは先月のオリンピックに続いて4日、開幕し、2008年に夏の大会を開催した北京市は史上初めて夏と冬のパラリンピックを開催する都市となります。

大会は13日まで10日間の日程で6競技78種目が行われ、日本からは大会2連覇を狙うアルペンスキーの村岡桃佳選手など4つの競技に29人の選手が出場する予定です。

2日に始まった聖火リレーは3日午前、クロスカントリースキーなどの会場がある河北省の張家口で行われたあと、午後は北京市内の「オリンピック森林公園」で行われました。

北京大会は去年夏の東京大会に続いてコロナ禍の中での開催となり、聖火リレーも感染対策を理由に封鎖された地域内で行われています。

一方で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いていることを受けて、IPCは2日夜にRPCと、ロシアと同盟関係にあるベラルーシの選手について中立的な立場の個人として出場を認めました。
しかし、この決定に対し、多くの国からこのままなら出場を見送るという訴えが寄せられたことなどから、2日夜の決定を覆してRPCとベラルーシの選手の大会への参加を認めないことを決めました。

4年に1度の冬の障害者スポーツの祭典は異例の状況下で、4日開幕を迎え、選手のパフォーマンスだけでなく、パラリンピックの意義と平和の尊さを問う大会となります。

開会式は日本時間の4日午後9時から北京の「国家スタジアム」、通称「鳥の巣」で行われます。