ボクシング WBA 村田諒太の王座統一戦は4月9日

新型コロナウイルスの影響で延期となっていた王座統一戦が、来月9日に決まったWBA=世界ボクシング協会、ミドル級スーパーチャンピオンの村田諒太選手が会見し「実現できることに感謝し、最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込みを示しました。

WBA、ミドル級スーパーチャンピオンの村田選手は、去年12月、IBF=国際ボクシング連盟のミドル級チャンピオン、カザフスタンのゲンナジー・ゴロフキン選手との王座統一戦を予定していました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による政府の水際対策で、外国人の新規入国が原則停止とされたことなどから、試合が延期となっていました。

3日は来月9日に、さいたま市の「さいたまスーパーアリーナ」で、村田選手がゴロフキン選手と王座統一戦を行うと発表されました。

会見した村田選手は「一度は試合が飛んでしまい、がっかりしたこともあったが、実現できることに感謝している。試合では最高のパフォーマンスを見せたいと思っているので、期待していてほしい」と意気込みを示しました。

試合が延期となった影響については「年末の試合だと、スパーリングの期間が僕にとっては短かったので、その期間を十分に取ることができたのが大きい」とプラスに捉えていました。

村田選手は2019年12月以来、2年4か月ぶりとなる試合で、かつて3団体王座統一の経験があるゴロフキン選手と注目の一戦となります。

また、来月9日には、同じ会場でWBO=世界ボクシング機構、フライ級チャンピオンの中谷潤人選手が、世界ランキング2位の山内涼太選手との王座防衛戦を行います。

村田「平和を祈ることしかできない」

村田諒太選手は会見のあと、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「平和を祈ることしかできない」と、心境を話しました。

村田選手は2012年に行われたロンドンオリンピックのミドル級の金メダリストで、このロンドン大会では、ウクライナのワシル・ロマチェンコ選手がライト級で、オレクサンドル・ウシク選手がヘビー級で、それぞれ金メダルを獲得しました。

ロマチェンコ選手とウシク選手は、SNSで平和を訴えるメッセージを繰り返し発信しています。

こうした状況などについて村田選手は「ここで政権の話や、措置がどうなのかは言えない。平和であってほしい、死なないでほしい、戦争が早く終わってほしいということだけです」と心境を話していました。