日本航空と全日空 4日 欧州便の一部 ロシア回避ルートで運航へ

ロシア上空を通る、日本とヨーロッパ各国を結ぶ便の欠航が相次ぐ中、日本航空と全日空は、4日に運航する一部のヨーロッパ便について、ロシア上空を飛行せず北極圏や中央アジアなどを飛行するルートで運航することを決めました。

ウクライナ情勢の緊迫が続き、日本とヨーロッパ各国を結ぶ空の便について、ロシア上空の飛行にリスクがあることなどから日本の航空各社も相次いで欠航を決めていて、3日は全日空と日本航空がそれぞれ8便を欠航します。

こうした中、日本航空は4日、羽田を発着するイギリスのロンドン便合わせて4便について、このうち2便を欠航し、その乗客を残る2便に集約したうえで運航することを決めました。

この2便については、通常のロシア上空を避け、北極圏を通るルートに変更して運航するということです。

ルートを変更することにより、通常より飛行時間が3時間ほど長くなることが見込まれていますが、日本航空は乗客の移動を確保するため検討した結果だとしています。

また全日空も4日、羽田とイギリスやフランス、ドイツを結ぶ8便を欠航する一方、新型コロナウイルスのワクチンを輸送する成田とベルギーを結ぶ便については、ロシア上空を避けて中央アジアなどを通るルートで運航することにしています。