東京都 今年度予算の総額が初の10兆円超 過去最大の規模

東京都の今年度・2021年度の当初予算と補正予算を合わせた一般会計の総額は、新型コロナウイルス対策の影響で過去最大となり、初めて10兆円を超えました。

都議会は3日、本会議が開かれ、今年度の補正予算案が可決・成立しました。

今回は、観光業の支援に向けた費用や、基金の積み増しなどが計上され、都の今年度の予算は、一般会計の総額で10兆4080億円となりました。

過去最大の規模で、一般会計の総額が10兆円を超えるのは初めてです。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療提供体制の確保や中小企業の資金繰りの支援、それに飲食店への協力金などに、合わせて3兆円を超える予算が充てられたことが要因です。

一方、今年度の都税収入は、企業収益の持ち直しで、当初予算を編成した際より5618億円多い、5兆6068億円となる見通しです。

都は財政状況について「新型コロナ対策の費用のおよそ8割は国の財源で、都の財源が多かった昨年度に比べれば影響は緩和されている。一方で、国際情勢の動きによっては新年度以降の税収が減少するおそれもあり、今後の感染再拡大の可能性も含めて楽観できる状況ではない」としています。