和歌山県 「まん延防止」解除を要請

今月6日が期限となっているまん延防止等重点措置について、和歌山県の仁坂知事は3日、延長せずに解除するよう政府に要請をしたことを明らかにしました。
7日以降は、飲食店への営業時間の短縮要請も行わない方針です。

和歌山県に先月5日から適用されているまん延防止等重点措置は、今月6日に期限を迎えます。

和歌山県では、このところ新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあり、重症病床の使用率は2日の時点で23.1%と50%を下回るなど、重点措置の解除基準をすべて満たしています。

仁坂知事は3日午前、記者会見を開き、重点措置を延長せずに解除するよう政府に要請したことを明らかにしました。

その理由について、仁坂知事は「感染者も減ってきて、病院もほどほどに回っている。和歌山県としては、もう少し延ばした方がいいと政府に意向を伝えていたがかなわなかった」と述べました。

飲食店への営業時間の短縮要請も今月7日以降は行わないほか、県民への不要不急の外出自粛の呼びかけについても解除するということです。

関西では、大阪、兵庫、京都の3府県がまん延防止等重点措置の延長を要請しています。

飲食店から客足戻るよう期待する声

和歌山県でまん延防止等重点措置が解除される見通しになったことについて、田辺市の飲食店からは、客足が早く戻るよう期待する声が聞かれました。

和歌山県田辺市にあるかっぽう料理店の「千成」は、まん延防止等重点措置の適用で訪れる客が少なくなるとして、1か月ほど休業してきました。

店主の泉博さんは重点措置が解除される見通しとなったことを受けて7日から店を再開させることを決め、3日は調理場の床に水をまいてブラシでこするなどの大掃除をしました。

泉さんは、「解除は大変ありがたいですが、高齢の方も多いのでお店を開けてもすぐには客足も戻らず辛抱になると思う。飲食店は一生懸命努力して感染対策もやっていますので、みなさんお越しいただけるとうれしいです」と話していました。