EUは2日、世界各国の金融機関が参加する国際的な決済ネットワーク、SWIFTから、ロシア国内2位のVTBバンクなど、7つの銀行を今月12日以降、締め出すと発表しました。
これを受けて鈴木財務大臣は3日午前、記者団に対して「この取り組みに参加してきた日本として決定を支持する。この措置をほかのG7諸国とともにしっかり履行するため、すでに資産凍結を決めている3つの銀行に加えて新たに4つのロシアの銀行に対して資産凍結措置を講じることとした」と述べました。
具体的にはこれまで日本政府が制裁の対象としていなかったVTBバンクなどロシアの4つの銀行に対しても日本国内にある資産を凍結することにしていて、これでSWIFTから締め出される7つの銀行すべてが資産凍結の対象になります。
日本政府としてはEUの措置に足並みをそろえる形で制裁対象を増やすことで、これらの銀行を通じてロシア国内に資金が流れるのを防ぎ、一連の制裁の効果を高める狙いがあります。
ロシアの4銀行 追加で資産凍結の方針 鈴木財務相
EU=ヨーロッパ連合が、SWIFTと呼ばれる国際的な決済ネットワークからロシアの7つの銀行を締め出すと決めたことを受けて、鈴木財務大臣は3日午前、日本政府がこれまで制裁の対象としていなかった4つのロシアの銀行に対しても新たに資産凍結を行うことを明らかにしました。
