EU ロシアの7金融機関 SWIFTからの締め出しを決定

EU=ヨーロッパ連合は、SWIFTと呼ばれる国際的な決済ネットワークからロシアの7つの金融機関を締め出すことを決めました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し、最も厳しい措置の1つとされる経済制裁が実施されることになります。

EUは2日、世界各国の金融機関が参加する国際的な決済ネットワーク、SWIFTから、ロシア国内2位のVTBバンクなど7つの金融機関を今月12日以降、締め出すと発表しました。

アメリカやヨーロッパなどがロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する最も厳しい制裁の1つとして合意していた措置で、貿易の停滞や通貨ルーブルの下落につながるなどしてロシア経済に大きな影響が出る見込みです。

一方、今回の対象には最大手のズベルバンクや政府系ガス会社、ガスプロムのグループ銀行は含まれていません。

EU高官は、ヨーロッパ各国がロシアのエネルギーに依存している現状では、エネルギー関連の支払いに関わる主要な金融機関を対象にできなかったとして、エネルギー確保への影響を抑えるねらいだと説明しました。

欧米各国はSWIFTからの金融機関の締め出しに加えて通貨ルーブルの買い支えを難しくするためにロシアの中央銀行も制裁の対象に加えていて、軍事侵攻を続けるロシアに対し強い圧力をかけています。