オンライン国会審議 憲法改正せず可能の意見多数 衆院憲法審

オンラインでの国会審議について議論している衆議院憲法審査会は、これまでの議論で、憲法を改正しなくても解釈によって実現が可能だという意見が多かったことなどを盛り込んだ文書を、3日の審査会でまとめる方向で調整しています。

オンラインでの国会審議をめぐっては、新型コロナの感染拡大を受けて、衆議院憲法審査会が制度の導入にあたって憲法改正が必要かどうか、有識者から意見を聞くなどして議論を進めています。

そして、憲法審査会の与野党の幹事が2日、断続的に協議した結果、3日に審査会を開いて、オンライン審議について総括的な議論を行うことで合意しました。

そのうえで、これまでの議論の経過を文書にまとめ、細田衆議院議長に提出する方向で調整を進めることになりました。

文書には、総議員の3分の1以上の出席がなければ議決できないなどと規定した憲法56条について、条文を改正しなくても、解釈によって例外的な措置であれば実現が可能だという意見が多かったことなどが盛り込まれる見通しです。

与党側は、各党の合意が得られれば、3日の審査会で決定したいとしています。