北海道「まん延防止」再延長を要請 病床使用率高止まりの状況

今月6日が期限となっているまん延防止等重点措置について、北海道は病床使用率に減少傾向が見られず措置を終了できる状況にはないとして政府に対し、道内全域を対象区域として措置を再延長するよう要請しました。

2日夕方開いた対策本部会議で、道の担当者は、新規感染者数は減少傾向となる一方、病床使用率に減少傾向は見られず、オミクロン株の一種で感染力がさらに強いと指摘される「BA.2」と呼ばれるウイルスの感染が初めて確認されるなど予断を許さない状況が続いていると指摘しました。

これを踏まえ、道は、期限の今月6日をもってまん延防止等重点措置を終了できる状況にはないとして、新規感染者数をさらに減少させ、医療への負荷を着実に抑えていくため、政府に対し道内全域を対象区域として措置を再延長するよう要請することを決め、直ちに要請を行いました。

道は、延長後の期間も飲食店に対する営業時間の短縮要請など今の対策を引き続き講じる考えで、政府が延長を決定すれば、基本的対処方針を踏まえ、具体的な内容を決定する方針です。

鈴木知事は、対策本部会議で「新規感染者数が減少に転じ、病床の負荷が急速に高まるという状況にはないものの、医療施設などでの集団感染が引き続き、全道で確認されており、病床の使用率は高止まりの状況が継続している。きのうは、札幌市内でこれまでのオミクロン株より感染力が強いとされる『BA.2』系統の感染事例が初めて確認され、こうした状況を踏まえると、来月6日をもって重点措置を終了できる状況とは言えない」と指摘しました。

そのうえで「予断を許さない状況が続いている。新規感染者数をさらに減少させ、医療の負荷を着実に抑えていくため、大変重要な局面にあり、改めて協力をお願いしたい」と述べました。