パラリンピック ウクライナ選手団 北京に到着

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、4日に開幕する北京パラリンピックに出場するウクライナの選手団が北京に到着しました。

これは、ウクライナのパラリンピック委員会の関係者がNHKの取材に対して明らかにしました。

ウクライナは前回のピョンチャンパラリンピックで合わせて22のメダルを獲得した冬のパラスポーツの強豪国で、北京パラリンピックにはクロスカントリースキーとバイアスロンに男女合わせて20人の選手が出場する予定です。

IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は2日の理事会後の記者会見で「喜ばしいことに、ウクライナの選手20人全員が、無事に北京に到着した。彼らは安全で、大会に出場することができる」と述べました。

また北京パラリンピックのウクライナ選手団がSNS上で平和を訴える動画などを公開しました。

北京パラリンピックのウクライナ選手団が公開したのはバスの前に集合した10秒余りの動画です。
選手たちが声をそろえて「ウクライナに平和を」などと訴えています。
また、別の投稿では、IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長にあてた書簡を公開し、この中で「ロシアの攻撃によって国民の中で最も弱い立場にある障害者がこの戦争の最大の人質であり、みずからの命と健康を守ることができない」と訴えたほか、ロシアの攻撃を避けるためにシェルターで過ごす家族を心配する選手たちの気持ちを理解してほしいなどとしています。