ホンダ ロシアへの車・バイクの輸出一時停止へ 経済制裁の影響

ウクライナに軍事侵攻したロシアへの経済制裁が強まる中、自動車メーカーのホンダはロシアへの乗用車やオートバイの輸出を一時停止する方針を決めました。
現地で決済や資金の回収ができなくなるリスクを踏まえた対応で、経済制裁の影響が製造業にも広がっています。

ホンダはロシアに生産拠点はなく、乗用車については製造拠点のあるアメリカからロシアに向けてSUV=多目的スポーツ車を輸出し年間およそ1500台を販売しています。

また、オートバイは日本やタイなどで生産しロシアに輸出しています。

会社によりますと、車、オートバイともロシア向けの輸出を一時的に停止する方針を決めたということです。

理由については、ロシアに対する経済制裁の影響で物流が混乱して船での輸送が難しくなっていることに加え、決済や資金の回収が今後できなくなるというリスクを考慮したためだとしています。

自動車メーカー各社のロシアでの事業をめぐっては、三菱自動車工業が物流の混乱を受けて現地の工場の稼働を停止する可能性があることを明らかにしていて、経済制裁の影響が製造業にも広がっています。

一方、トヨタ自動車や日産自動車、マツダなどロシア国内に生産拠点を持つメーカーは今のところ生産を続けていますが、状況を注視したいとしています。