新型コロナ 韓国の新規感染者 初の20万人超 1日から規制緩和

韓国では、新型コロナウイルスの変異ウイルス、オミクロン株の影響で一日当たりの新規感染者が初めて20万人を超えました。
韓国政府は今月1日から飲食店の利用者などへの規制を緩和していますが、引き続きワクチンの追加接種などの対策をとるよう呼びかけています。

韓国の保健当局によりますと、1日に確認された新型コロナの新規感染者は21万9241人と初めて20万人を超え、これまでで最も多くなりました。

韓国では、変異ウイルスのオミクロン株の影響で、感染拡大に歯止めがかからず、保健当局は今月上旬から中旬にかけて、一日の感染者は最大で35万人に達するという見通しを示しています。

一方、韓国政府は、感染者数の抑制よりも、重症者や死者を減らすことを対策の中心に据えていて、感染対策として導入した規制の一部を1日から緩和しました。

具体的には、飲食店やカラオケ店などの利用者にワクチンの接種証明や陰性証明の提示を求める制度を停止したり、同居人が感染した場合、ワクチンを接種していない人に義務づけていた7日間の隔離を撤廃したりしました。
これについてキム・ブギョム(金富謙)首相は、2日開かれた政府の対策会議で「一部の措置を緩和したとしても、ワクチン接種の重要性は決して変わらないことを強調したい」と述べ、引き続きワクチンの追加接種などの対策をとるよう呼びかけました。