キエフと姉妹都市の京都市 平和を願い市役所前に献花台設置

ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナの首都キエフと半世紀前から姉妹都市として交流してきた京都市は、ウクライナへの連帯と平和への願いを示すため、2日、市役所前の広場に献花台を設置しました。

献花台は京都市役所前の広場にある姉妹都市のキエフから贈られた大理石のモニュメントの前に設けられました。

京都市とキエフは、51年前の昭和46年に姉妹都市となり、バレエや音楽の公演を互いに訪問し合って実施しているほか、キエフの中心部には日本庭園を備えた「京都公園」が造られるなど、文化交流を続けてきました。

ロシアのウクライナへの軍事侵攻が伝えられて以降、モニュメントの前には10束ほどの花束とメッセージが寄せられ、京都市は、キエフの人々への連帯の意思と平和への願いを示すため献花台を設置しました。

2日は午前10時すぎに、門川市長も花束を手向けました。
門川市長は5年前にキエフを訪れていて「歴史を大事にする非常に美しい街でしたので、一刻も早く安心と安全が取り戻されることを願います」と話していました。

京都市は市役所や区役所など73か所に募金箱を設置したほか、専用の口座も作り、ウクライナを支援するための寄付金を集める活動も始めました。
募金箱や口座は今月31日まで設けられ、集まった寄付金は、キエフに直接送るということです。