ロシア 首都キエフのテレビ塔攻撃5人死亡 通信網遮断の狙いか

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナで首都キエフのテレビ塔が攻撃を受けて5人が死亡しました。ロシア国防省は「情報作戦の拠点などを攻撃する」としていて、ウクライナ側が被害の状況などを積極的に発信する中、通信網を遮断する狙いがあるものとみられます。

ウクライナ内務省によりますと、首都キエフで1日、中心部にあるテレビ塔がロシア軍の攻撃を受け、これまでに5人が死亡、5人がけがをしたということです。

キエフの市長がテレビ塔が2発のミサイルで攻撃された瞬間として公開した映像には、塔から炎と黒煙が上がる様子が写っています。

これに先立ってロシア国防省が「キエフにある情報作戦の拠点などを攻撃する」として周囲の住民に避難を呼びかけていると国営のタス通信が伝えていて、ウクライナ側が被害の状況などを積極的に発信する中、通信網を遮断する狙いがあるものとみられます。

ウクライナ内務省によりますと、放送に影響が出ていてすみやかに復旧作業にあたるとしています。

ロシア軍の侵攻は各地で続き、このうち第2の都市ハリコフでは中心部がミサイル攻撃を受けて少なくとも10人が死亡したほか、北西部の都市ジトーミルでも爆撃で少なくとも2人が死亡するなど犠牲者が増え続けています。

UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は1日、ウクライナから国外に避難した人は、前日から15万人増えて67万7000人に上ると明らかにしました。

2回目の会談 延期の可能性も

ロシアの国営通信は双方の代表団による2回目の会談が2日にも行われる見通しを伝えましたが、別の通信社は延期の可能性を伝えるなど情報が錯そうしていて停戦への見通しは依然不透明な状況です。

ロシア国営のタス通信は1日、関係者の話としてロシアとウクライナの双方の代表団が停戦について協議する2回目の会談が2日にも行われる見通しだと伝えました。会談の場所についてはベラルーシとポーランドの国境沿いのベラルーシ側にある施設が予定されているとしています。

一方、ロシア通信はトルコ大統領府の高官が取材に対して「会談は水曜日には行われそうにない」と発言したと報道し、会談が1日か2日延期される可能性を伝えるなど情報が錯そうしています。

2回目の会談の実施に向けてウクライナのゼレンスキー大統領は「砲撃が行われている状況で交渉のテーブルにつくことはできない」と訴えています。

また双方の代表団に近いというトルコ政府の高官は「ロシアが現実的でない要求をしている」という見方を示し、会談の条件をめぐり合意にたっしていない可能性も指摘され、2回目の交渉で停戦につながる進展が見られるかは依然不透明な状況です。