米大統領 ウクライナ対応めぐり 岸田首相に謝意 訪日の意向も

アメリカのバイデン大統領が岸田総理大臣に対し、ウクライナ情勢をめぐる日本政府の制裁措置やLNG=液化天然ガスの一部をヨーロッパ向けに融通したことなどへの謝意とともに、数か月以内に日本を訪問する意向を示す書簡を送っていたことが分かりました。

政府関係者によりますと、アメリカのバイデン大統領から28日、岸田総理大臣に対し、ウクライナ情勢での一連の日本政府の対応に謝意を示す書簡が送られたということです。

この中では「ロシアにおけるウクライナ侵略への対応における岸田総理大臣のリーダーシップに特に感謝している。日本の強力な対応は、ロシアによる理不尽で不当な攻撃に対し、国際社会が連帯して立ち向かうメッセージとなった」としています。

そのうえで、「岸田総理大臣が安定した石油市場の確保に関する最近の声明やLNG=液化天然ガスの日本からヨーロッパへの振り分けに関する迅速な行動だけでなく、厳しい金融制裁と輸出管理措置の発表についても、緊密に連携してくれていることに感謝する」としています。

そして、「今後、数か月のうちに日本で岸田総理大臣とお会いし、極めて重要な日米同盟を前進させるため、引き続き、ともに取り組んでいくことを楽しみにしています」と結んでいます。