ウクライナ駐日大使 日本からの寄付約20億円 人道支援などに

ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナのコルスンスキー駐日大使は、立憲民主党の泉代表と会談し、日本からの寄付がおよそ20億円に上っていることを明らかにし、人道支援や復興事業に活用する考えを示しました。

この中で、ウクライナのコルスンスキー駐日大使は、日本からの支援の窓口として、大使館が先月25日に開設した銀行口座に6万人を超える人から合わせておよそ20億円の寄付が集まっていることを明らかにしたうえで、「日本国民の支援を実感している」と述べ、謝意を示しました。

そのうえで、「学校、病院、行政機関なども破壊され、復興には膨大な金額が必要になる。寄付金はすべて人道支援や復興のプロジェクトに活用したい」と述べました。

また、コルスンスキー大使は、泉代表に、日本が復興事業で主導的な役割を果たすことや、避難を希望する人の受け入れ体制を整えるよう日本政府に伝えてほしいと要請しました。

会談のあと、泉氏は記者団に対し「大使は『命のビザ』という言い方をしていた。日本への渡航の手続きを簡素化するなど受け入れ体制を十分に整備することが必要で、政府に働きかけていく」と述べました。