米バイデン大統領の意向受けた非公式の代表団 台湾を訪問

アメリカのバイデン大統領の意向を受け、元アメリカ軍制服組トップが率いる非公式の代表団が3月1日、台湾を訪問しました。
2日に、蔡英文総統と会談する予定で、ウクライナ情勢が中国による台湾侵攻の抑止にも影響しうるという見方がある中、台湾を重視しているというメッセージを発するねらいがあるとみられます。

台湾を訪問したのは、マレン元アメリカ軍統合参謀本部議長、フロノイ元国防次官ら、歴代の政権で安全保障に関わった5人の元高官で、1日午後、台北の空港に到着しました。

バイデン大統領の意向を受けた非公式の代表団で、総統府によりますと2日に、蔡総統が総統府に迎えて会談するほか、夕食会も開き、地域情勢などについて突っ込んだ意見交換を行うということです。

ウクライナ情勢が、中国による台湾侵攻の抑止にも影響しうるという見方がある中、アメリカとしては安全保障に精通した元高官の派遣によって、台湾を重視しているというメッセージを中国など各方面に向けて発するねらいがあるとみられます。

バイデン大統領が、元高官などを非公式の代表団として台湾に派遣するのは去年4月に続いて2回目で、総統府の報道官は「前回から1年もたたず、とりわけウクライナ情勢が緊迫している折、台湾とアメリカの関係が盤石であることを表すものだ」と歓迎しています。

中国 訪問に強く反発

アメリカのバイデン大統領の意向を受け、元アメリカ軍制服組トップが率いる非公式の代表団が台湾を訪問したことについて、中国外務省の汪文斌報道官は1日の記者会見で「アメリカには、いかなる形の台湾との公式の交流もやめ、台湾問題を慎重に処理し、両国関係と台湾海峡の平和と安定にさらなる深刻な損害を与えないよう求める」と述べ、強く反発しました。