ロシアが自国の領空内の飛行制限 日欧結ぶ約20便運航取りやめ

ロシアがヨーロッパの航空会社を対象に、自国の領空内の飛行を制限したことにより、ヨーロッパ各国からロシア上空を通り、日本に向かうおよそ20便が運航を取りやめるなど影響が出ています。

ウクライナへの軍事侵攻に対する制裁の一環として、ヨーロッパ各国がロシアの航空会社が自国の上空を飛行することを禁止する措置を取った一方、ロシアもヨーロッパの航空会社を対象に、段階的に領空内の飛行を制限しています。

国土交通省によりますと、この影響で、ロシア領空内を飛行するルートをとりヨーロッパ各国から日本に向かう、およそ20便が運航を取りやめたということです。

これまでにドイツやオランダ、フランス、フィンランドの各都市と、成田や羽田、関西空港を結ぶ便で欠航、または欠航が決まっているということです。

全日空や日本航空によりますと、2社が運航するヨーロッパ便は、今のところ影響はないということです。

斉藤国土交通大臣は、1日の閣議後の会見で、ロシアの航空会社への対応について「G7をはじめとする国際社会と連携し、政府全体で総合的に判断するものと承知している」と述べました。