ロシア産ダイヤモンド 制裁で仕入れや価格高騰か 業界で懸念

ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する経済制裁が強まる中、ロシアの会社からダイヤモンドを買い付けている東京 銀座のジュエリーの加工・販売会社は今後、仕入れができなくなるのではないかと懸念しています。

業界団体によりますと、ロシアは世界全体でとれるダイヤモンドのおよそ3割を生産する有数の産出国です。

東京 銀座に店舗を構えるジュエリーの加工や販売を行っている会社は、使用するダイヤモンドの1割ほどをロシアの会社から直接、買い付けています。

ロシア産のダイヤモンドは、品質が同じであっても輝きが強く、人気の商品だということです。

この会社では、これまでのところ経済制裁による直接の影響は出ていないということですが、今後、取り引き先への支払いができなくなると仕入れがストップしてしまうと懸念しています。
また、この会社によりますと、今後、世界的に市場に出回るロシア産のダイヤモンドの量が減ることも予想されているということで、業界では価格が高騰するのではないかという懸念が広がっているということです。

この会社でダイヤモンドの買い付けなどを担当している原弘部長は「在庫があるので、すぐに供給できなくなるわけではありませんが、海外市場では、すでに高騰が始まっているという情報もあり、この状況が長引けば仕入れが難しくなるおそれがあります。とにかく早く戦争が終わってほしいです」と話していました。