AI活用の自動運航船 東京湾と伊勢湾の往復に成功 実用化に弾み

AI=人工知能を活用して自動で運航するコンテナ船が、東京湾と伊勢湾を往復し、1日、帰港しました。船の往来が集中して混雑する航路で自動運航に成功したのは今回が初めてだということで、実用化に弾みがつくことが期待されています。

この船は、海運大手や船舶機器メーカーなど、およそ30の企業でつくるグループが開発した長さ95メートルのコンテナ船です。

船には、周辺の船の位置を把握するため高感度のカメラやレーダーが搭載されていて、AIが波や気象のデータも踏まえて衝突を回避するルートを選び自動で運航することができます。

船は2月26日に東京港を出港し、東京湾を航行して三重県にある伊勢湾の津松阪港に立ち寄ったあと3月1日朝6時半ごろに帰港しました。

東京湾や伊勢湾は船の往来が集中して混雑することから、湾内の航路では速度制限などを求めていますが、開発グループによりますと、こうした航路で自動運航に成功したのは今回が初めてだということです。
船には安全管理のため船員も乗っていて、千葉市にある陸上施設から遠隔で操縦する仕組みも整備されていますが、今回は97%を超える時間帯でAIを活用した自動運航が実現したということです。

開発グループの桑原悟プログラムディレクターは「実用化されれば船員の負担を減らすことができ、人手不足の解決にもつながることが期待される」と話していました。