東電 福島第一原発の事故当時に汚染された配管の撤去作業開始

福島第一原子力発電所の事故当時、設備の破壊を防ぐために外に気体を放出する「ベント」という操作をした際に放射性物質に汚染された、1号機と2号機の配管について、東京電力は1日、撤去作業を始めました。配管は切断後、原子力規制委員会とともに調査する予定です。

撤去するのは「SGTS配管」と呼ばれ、事故時に原子炉建屋内の気体をフィルターを通して外に出す配管で、1号機と2号機の建屋から屋外に設置された排気筒につながっています。

東京電力は、水素爆発を起こした1号機の建屋全体を覆うための大型カバーの設置に支障をきたすことから、配管のうち屋外に出ている部分から撤去を始めました。

撤去する配管は、1号機側がおよそ65メートル、2号機側がおよそ70メートルで、11年前の事故当時、原子炉を覆う格納容器が内部の圧力で壊れないよう放射性物質を含む気体を放出する「ベント」という操作をした際、内側が汚染されました。

配管の放射線量は、去年5月に調査した際に1時間当たり最大160ミリシーベルトが観測されたということで、クレーンや細断装置を操作して切断する計画です。

切断した配管は、東京電力と原子力規制委員会が調査する予定で、配管の汚染状況などから「ベント」実施による影響などを調べることにしています。

撤去作業は今月末までの計画ですが、東京電力によりますと、細断装置の不具合で、1日の作業を中断したということで、原因を調べています。