京都 渓谷走る「嵯峨野トロッコ列車」冬の運休終え運行再開

京都の保津川沿いの渓谷を走る「嵯峨野トロッコ列車」が冬の運休期間を終えて1日から運行を再開しました。

「嵯峨野トロッコ列車」は、京都市の嵯峨野と亀岡市の間のおよそ7.3キロを結ぶ観光列車です。

冬の運休期間を終えて1日からおよそ2か月ぶりに運行を再開し、京都市右京区の「トロッコ嵯峨駅」には、待ちわびた人たちが次々に第1便の列車に乗り込みました。

新型コロナの感染拡大を防ぐため出発の式典は行われず、1日朝10時ごろ乗客45人を乗せた第1便の列車が駅員たちに見送られながら走り始めました。

嵯峨野の竹林やトンネルを過ぎると、渓谷の風景があらわれ、乗客たちは写真を撮ったり、外に向かって手を振ったりしていました。
嵯峨野観光鉄道によりますと、新型コロナの影響で昨年度の利用者がピーク時の3割に落ち込んでいて来月から大人の運賃をおよそ40%値上げして880円にすることを運輸局に申請しています。

寺島雄亮運転士は「ことしもコロナ禍での運行再開になりましたが、列車は空気がきれいな自然を走るので、安心して楽しんでほしいです」と話していました。