東京 墨田区で5歳から11歳の子どもへのワクチン接種 始まる

新型コロナワクチンの5歳から11歳の子どもへの接種が東京 墨田区で始まり、病院の小児科で事前に予約した子どもたちが接種を受けました。

5歳から11歳の子どもへのワクチン接種について、厚生労働省は無料で受けられる公的な接種に位置づけたうえで、全国の自治体から各家庭に予診票を送り接種を勧めています。

一方、保護者に対しては、現時点でオミクロン株に対する有効性のデータが十分でないことなどから、子どもに接種を受けさせるよう努めなければならない「努力義務」とはしていません。

こうした中、墨田区は28日から接種を始め、区内の病院の小児科では事前に予約を済ませた40人の子どもを対象に接種が行われました。

子どもたちは、付き添いの保護者とともに小児科医の問診を受けたあと、接種を受けていました。

5歳から11歳の子どものワクチンは、12歳以上との取り違えを防ぐため、容器のふたの色も違いますが、希釈の量なども異なることから、病院ではミスが起こらないよう、接種の曜日や場所を分けるなどの対策を行っています。

同愛記念病院の平野美和院長は「薬剤師も注意をしながら接種の準備をしています。接種後の経過観察も行い、しっかり対応していきたい」と話していました。

接種を受けた6歳の男の子の父親は「特に基礎疾患があるわけではありませんが、安全性や効果についてよく考えたうえで接種を決めました。早く打てて安心しました」と話していました。

墨田区は病院や診療所などでの個別接種に加え、12日からは集団接種も始め、小児科医に対応にあたってもらうことにしています。

墨田区保健所の岩瀬均次長は「オミクロン株が流行する中、基礎疾患がある子どもなど、接種を待っていた人もいると思う。不安なことがあれば接種するかどうかも含め、当日でもいいので小児科医に相談をして判断をしてほしい」と話していました。

保護者の疑問に クリニックでは説明会も

一方、子どもへの接種について保護者の疑問に答えようと、説明会を開くクリニックも出てきていて、東京 渋谷区の小児科のクリニックは26日までの3日間、オンラインで保護者向けの無料の説明会を開きました。

26日は、クリニックに通っている子どもの保護者など70人余りが参加し、まず院長が、どのような基礎疾患のある子どもに対して国が接種を推奨しているかや、心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」が海外でごくまれに報告されている一方、発症の頻度は12歳以上に比べると低いとされていることなどを紹介しました。

続いて質疑応答が行われ、保護者から「子どもが熱性けいれんを起こしたことがあるが、接種後の副反応で熱が出た場合、どう対応したらいいのか」とか「親が3回目の接種を終えてから、子どもに打つべきか」といった質問が寄せられました。

これに対し、院長は、
▽接種後はこまめに検温をして、少しでも熱が上がったら早めに解熱剤を使うことや、
▽感染のリスクを考えれば、子どもに接種券が届いた時点で接種することを検討してはどうか、
などとアドバイスしていました。

これまでの説明会では「将来、健康に影響が出る可能性があるか」とか「接種前に感染した場合は、間隔をどの程度空けて打ったらいいのか」といった質問も寄せられたということです。

クリニックでは、子どもへの接種について詳しく知りたいという声が保護者から寄せられたことから、説明会の開催を決めたということで、今後、子ども向けに開くことも検討しているとしています。
説明会を開いた「かずえキッズクリニック」の川上一恵院長は「国が言うから受けなくてはいけないのかなと流されずに、本当に接種を受けたほうがいいのか、必要がないのかを家族で考えてほしい。情報が不足している場合は、ワクチンに詳しい小児科医が全国にいるので相談してほしい」と話していました。