東京 コロナ 28人死亡 9632人感染確認 先週月曜より800人余増

東京都内の28日の感染確認は、1週間前の月曜日より800人余り多い9632人でした。また、都は感染が確認された28人が死亡したと発表しました。
今月に死亡の発表があった人は、月別ではこれまでで2番目に多い448人に上っています。

東京都は、28日都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の9632人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の月曜日より800人余り増えました。

前の週の同じ曜日を上回るのは2月19日以来です。

28日までの7日間平均は1万1259.9人で前の週の77.2%でした。

7日間平均が前の週を下回るのは17日連続です。

今月の感染確認は月別ではこれまでで最も多い41万6404人で、先月の2.1倍です。

28日確認された9632人の年代別は
▼10歳未満が1845人、
▼10代が1306人、
▼20代が1399人、
▼30代が1586人、
▼40代が1532人、
▼50代が885人、
▼60代が406人、
▼70代が308人、
▼80代が267人、
▼90代が88人、
▼100歳以上が5人、
▽年代が分からない人が5人となっています。

65歳以上の高齢者は822人で全体の8.5%でした。

感染経路がわかっているのは3712人で、
▼このうち最も多い「家庭内」は、69.2%を占める2570人でした。

次に多い▼「施設内」は19.8%にあたる734人で、このうち
▽保育園と幼稚園で合わせて226人、
▽高齢者施設で208人、
▽小学校で175人の感染が確認されました。

これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、28日時点で27日より6人減って69人でした。

また、都は、感染が確認された50代と70代から90代の男女合わせて28人が死亡したと発表しました。

28人のうち感染経路が分かっている人では
▼高齢者施設で感染した人が14人と最も多く
▼病院内で感染した人が5人でした。

また、28人のうち少なくとも22人は基礎疾患がありました。

今月に死亡の発表があった人は448人で、月別ではこれまでで最も多かった去年2月の490人に次いで2番目に多くなりました。

一方、都は、1月に感染を確認したと発表していた人のうち160人は、再検査で陰性が確認されるなどしたとして新規陽性者から削除し、人数を訂正しました。

コロナ患者用の病床使用率53.0%

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は27日から0.3ポイント上がって28日時点で53.0%です。

東京都の「緊急事態宣言」要請の指標

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

▽オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、▽入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合の、いずれかが30%から40%となり、かつ、
▽新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

重症患者用の病床使用率

このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者は、28日時点で、27日より11人減って244人でした。

重症患者用の病床使用率は、28日時点で30.3%となり、27日から1.4ポイント下がりました。

対象となる重症の患者は、
▼これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、
▼高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、それに▼これらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。

酸素投与が必要な人

また、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、28日時点で22.9%で、前回発表があった3日前の今月25日時点と比べて1.4ポイント増えました。

新規陽性者7日間平均

そして、新規陽性者数の7日間平均は、28日時点で1万1259.9人で、27日より118.2人増えました。