ロシア各地でも連日の抗議活動 モスクワでは「抗議の献花」も

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対してロシア各地では連日、抗議活動が行われています。

首都モスクワでは、政権批判を続けた野党の指導者が殺害されてちょうど7年になる27日、多くの市民が献花に訪れ、抗議の意思を静かに表していました。

ロシアによる軍事侵攻に対する抗議活動は、ロシア国内でも連日行われています。

このうち首都モスクワでは27日、プーチン政権に批判的だった野党指導者のネムツォフ氏が何者かに銃で殺害されてからちょうど7年となり、現場となったクレムリン近くの橋の上に、野党の関係者をはじめ多くの人々が訪れて、静かに花を手向けていました。

プーチン大統領によるウクライナへの軍事侵攻の決定を批判する人も多く、現場の周辺では、治安当局が警戒する中、「戦争反対」などと書かれたカードを花に添えたり、ウクライナの国旗の色と同じ、青色と黄色の花を手向けたりする人の姿もありました。

この日に毎年訪れているという女性は「ウクライナの人たちに対して恥ずかしい。冷酷なプーチン大統領とその一味を私たちが許し、肥やしてきたことが恥ずかしい」と憤りを表していました。

また、軍事侵攻を機に、ネムツォフ氏の追悼に初めて来たという女性は「ウクライナで起きていることに口を閉ざしてはいられません。これは犯罪です」と述べて、プーチン政権の対応を批判していました。

ロシアの人権監視団体によりますと、27日には全国の51か所で合わせて2600人余りが治安当局に拘束されたということで、政権側が軍事侵攻に対する抗議活動の広がりに、神経をとがらせていることがうかがえます。