ウクライナ大統領 国連事務総長に ロシア安保理投票権剥奪訴え

国連は26日、グテーレス事務総長がウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談したと明らかにしました。

この中でグテーレス事務総長は、ウクライナへの人道支援を強化する考えを示し、来月1日には、緊急人道支援のための資金拠出を国際社会に呼びかけると伝えました。

一方のゼレンスキー大統領は、会談後、ツイッターに投稿し、ロシアの国連安全保障理事会での投票権を剥奪すべきだと、グテーレス事務総長に訴えたということです。

ウクライナ情勢をめぐって国連は、ウクライナへの人道支援に力を入れるとともに、ロシアに対しては対話を通じた平和的な解決を求め続けると強調しています。

グテーレス事務総長は25日、安保理でロシアが拒否権を行使し、ロシア軍の即時撤退などを求めた決議案が否決された後、記者団に対し「国連は、戦争の経験から、戦争を終わらせるために生まれた。きょうその目的は実現しなかったが、決して諦めてはならない。指導者は平和と対話の道に戻らなければならない」と訴えています。