ロシア プーチン政権に批判的なメディアへの言論統制強める

ロシアでは、ノーベル平和賞を去年受賞したムラートフ氏が編集長を務める新聞「ノーバヤ・ガゼータ」をはじめ、一部の独立系メディアが軍事侵攻を批判する報道を続けています。

これに対してメディアの監督にあたるロシアの政府当局は26日「ノーバヤ・ガゼータ」など一部のメディアを名指ししながら「軍事作戦を『攻撃』とか『侵攻』と表現するなど、現実とは異なる情報が出ている」などとして政府の公式発表以外の情報源で現地の被害状況を伝える記事を削除するよう迫りました。

従わない場合はウェブサイトへのアクセスを制限するほか、500万ルーブル、日本円にしておよそ700万円以下の罰金が科される可能性があると警告しています。

プーチン政権はロシア各地で軍事侵攻に抗議する市民のデモを厳しく取り締まっていて、政権の行動に批判的なメディアの論調に対しても神経をとがらせ、言論統制を強めています。