北朝鮮 ウクライナ侵攻は「米の強権的対応が根本原因」

北朝鮮外務省は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「アメリカがロシアの安全保障上の要求に応じず、強権的な対応をしているのが根本的な原因だ」とアメリカを非難しました。

北朝鮮外務省は今月26日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について国際政治研究学会の研究者の談話をウェブサイトを通じて発表しました。

北朝鮮が今回の侵攻について立場を明らかにしたのはこれが初めてです。

談話ではロシアが今回の侵攻について「ウクライナ政府によって虐げられてきた人々を保護するためだ」と主張していることに理解を示し「他国の自衛的措置を『不正義』だと決めつけるのはアメリカによる傲慢だ」としました。

そして「ウクライナで起きている事態はロシアの安全保障上の要求を無視し、一方的に制裁や圧迫に固執してきたアメリカの強権と横暴が根本的な原因だ」としてアメリカを非難しました。

国連の安全保障理事会では25日、日本を含むおよそ80か国がロシア軍の即時撤退を求める決議案を共同で提案するなどロシアの国際的な孤立が際立っていますが、伝統的な友好国の北朝鮮はロシアを支持した形です。