絵本の読み聞かせ動画「無断公開控えて」著作権侵害ケースも

新型コロナウイルスの感染拡大後に投稿が増えた絵本の読み聞かせ動画の中に、作者の許可を得ずに公開するなど著作権を侵害するようなケースが後を絶たないとして、児童書の画家たちで作る団体が注意を呼びかけています。

絵本の読み聞かせ動画は、新型コロナの感染拡大に伴って自宅で過ごす時間の増えた子どもたちのためにと投稿サイト上に公開する動きが広がりました。

しかし、中には作者などに許可を得ず、著作権を侵害するようなケースも相次いでいます。

出版社のブロンズ新社によりますと、絵本作家のかがくいひろしさんの作品で子どもたちに人気の高い「だるまさん」シリーズの場合は、無断での公開がこの2年間で900件ほどに上ったということです。

こうしたことから児童書の画家たちで作る「日本児童出版美術家連盟」は「読み聞かせ応援隊」という特設サイトで動画公開についてのルールや注意点をまとめました。

読み聞かせが絵本の普及につながっていることを「嬉しく思っている」としたうえで、著者の許諾を得ないで絵や文章の一部を切り取ったり変更したりすることは基本的に著作権法で禁止され、使用したい場合には出版社に連絡を取ってほしいと呼びかけています。

日本児童出版美術家連盟の理事長で絵本作家の浜田桂子さんは「絵本は子どもたちのために心血を注いで作るもので、そうした作品を大切に守る社会であってほしい。ぜひルールを守ったうえで絵本の世界を楽しんでもらいたい」と話しています。