休校休園で仕事休む保護者の支援制度 6月末まで延長へ 厚労省

新型コロナの影響で学校や保育所が休校や休園となった時などに、保護者が有給の休暇を取得しやすくするための支援制度について、厚生労働省は対象の期間をことし6月末まで延長することを決めました。

「小学校休業等対応助成金」は、新型コロナの影響で子どもが通う学校や保育所が休校や休園となった時などに仕事を休まざるをえない保護者を支援する制度です。

企業が法律上の年次有給休暇とは別に有給の休暇を保護者に取得させた場合に、支払われた賃金と同じ額が助成されます。

この制度の対象期間はことし3月末までとなっていましたが、厚生労働省は新型コロナの影響が続いているとして6月末まで延長することを決めました。

厚生労働省によりますと、1日の助成額の上限は1人当たり今月は1万1000円、3月以降は9000円で「まん延防止等重点措置」などの対象地域では1万5000円となっています。

この制度をめぐっては「企業の協力が得られず利用できない」という声が保護者から相次いだため、厚生労働省は、保護者から申請を受け付けたあとに労働局が勤務先の企業に休業などの確認をとることができるよう対応を見直しました。

厚生労働省は全国の労働局に「特別相談窓口」を設置して対応しているほか、電話相談の窓口を設けています。

電話相談の窓口は、平日だけでなく土日や祝日も午前9時から午後9時まで受け付けています。

電話番号は「0120-603-999」です。