石油元売り会社への補助金 上限を5円→25円に 来月からで調整

ロシアによるウクライナへの侵攻の影響で原油価格の値上がりが懸念されるなか、政府はガソリンなどの小売価格の上昇を抑えるため石油元売り会社への補助金の上限を現在の5円から25円へと大幅に引き上げ、来月から適用する方向で調整を進めています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で、24日のニューヨーク原油市場では原油取り引きの国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、7年7か月ぶりに1バレル=100ドルを超えました。

今後も値上がりが懸念されるなか、政府はガソリンや灯油などの価格の上昇を抑えるため石油元売り会社への補助金を大幅に引き上げます。

具体的には補助金の上限を現在の5円から25円に引き上げ来月から適用する方向で調整を進めています。

必要な費用は今年度予算の予備費から拠出することにしていて、新年度・4月以降も継続できるようにする方向です。

一方、財政支出が膨らみすぎないよう補助金が支給される基準となる額は一定期間で引き上げられる仕組みですが、そのペースを早める方針です。