NYダウ 800ドル超急落後値上がり 米の制裁内容受け懸念和らぐ

24日のニューヨーク株式市場は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてダウ平均株価が、一時、800ドルを超える急落となりましたが、その後、大きく値を戻して値上がりに転じ、乱高下しました。

24日のニューヨーク株式市場では、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに投資家の間でリスクを避ける姿勢が強まり、売り注文が膨らんでダウ平均株価は、一時、前日と比べて800ドルを超える急落となりました。

ただその後は大きく値を戻し、終値は、前日と比べて92ドル7セント高い3万3223ドル83セントと、値上がりに転じて取り引きを終えました。

ダウ平均株価の値上がりは6営業日ぶりです。

また、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も3.3%の大幅な上昇となりました。

株価が乱高下して値上がりに転じた理由について、市場では、バイデン大統領がこの日発表した制裁の内容に、SWIFTと呼ばれる銀行間の国際的な決済ネットワークからロシアの銀行を排除することが含まれなかったためだといった指摘が出ています。

市場関係者は「軍事侵攻は驚きをもって受け止められたがバイデン大統領が発表した制裁の内容を受けて、世界経済に及ぼす影響への懸念がいくぶん和らいだ。前日までに株価が大幅に下落していたことも買い戻しにつながったが、市場に広がる先行きへの不安は根強い」と話しています。