国連安保理 ロシアを非難し軍の即時撤退求める決議案採決へ

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり、国連の安全保障理事会では、アメリカなどが提案する、ロシアを非難し軍の即時撤退を求める決議案について、25日にも採決が行われる見通しになりました。

ロシアは24日、ウクライナに対する軍事侵攻に乗り出し、ロシア国防省は多数の軍事施設を攻撃したと発表しました。

これについてアメリカ政府高官は24日、国連安保理の緊急会合が25日に開かれ、アメリカなどが提案する決議案について、採決が行われる見通しになったと明らかにしました。

決議案は、ロシアの軍事侵攻を最も強い言葉で非難したうえで、ウクライナの主権と領土の一体性を改めて確認し、ロシアに対して軍の即時撤退を求める内容だということです。

ただ、採決では常任理事国のロシアが拒否権を行使し、決議案が否決されるのは避けられないと見られます。

これについてアメリカ政府高官は、決議案には多くの安保理理事国に加え、理事国以外の複数の国からも支持が得られる見通しだとしたうえで「採決はロシアが釈明を迫られる場になる」と述べ、ロシアによる侵攻に対し国際社会が一致した対応を示す意義を強調しました。