国際

ノーベル平和賞ICAN ロシア軍事侵攻を非難 核兵器使用に危機感

2017年にノーベル平和賞を受賞したICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンは、ロシアによる軍事侵攻を強く非難する声明を出しました。
声明では、プーチン大統領が核兵器禁止条約によって禁止された核兵器を使用するとの、威嚇に等しい行為を行っているとして、「プーチン大統領の言動から、核兵器の使用が常に選択肢に入っていることは明らかで、核兵器使用の危険が高まっている」と強い危機感を示しています。

そのうえで「民間人を核兵器によって大量殺りくすると脅すことは、人々を保護することにはなんらつながらない。このような状況下で核兵器がもたらすものは大規模な人道上の破滅のリスクを高めることだけだ」として、ロシアに対して対話と外交に戻るよう訴えました。
ICANの川崎哲国際運営委員は、プーチン大統領が「現代のロシアは最強の核保有国の1つだ」などと発言したことについて、「事実上、核兵器を使うぞと脅しているようなもので、国連憲章にも違反し、ウクライナの人たちに大きな恐怖を与えている。今後、NATOが軍事介入して事態が悪化した場合、核戦争も視野に入ってくるおそれもあり、今ほど、ヒロシマ・ナガサキの悲劇が繰り返される可能性が現実味を帯びたことはない」と強い危機感を示しました。

また、ロシア軍によってチェルノブイリ原子力発電所が占拠されたことについて、「原子力発電所が大変重要な戦略施設であることを物語っており、今後、破壊されて原発事故が引き起こされるなど、核兵器が使われなかったとしても核の大惨事につながるおそれは十分にある」と指摘しました。

そのうえで国際社会に求められる行動として「ここで軍事的な反応をとってしまえば、戦争がエスカレートして世界大戦へとつながるおそれがあるので、避けなければいけない。国際社会、国際世論が一致してロシアの行動を許さないと声を上げて、経済制裁を含む厳しい対応をしていくことが唯一の道なのではないかと思う」と話していました。

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